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難聴の方の聴力補助機器としては既に補聴器や集音器などが数々製品化されており、当サイトでも別ページで一部紹介もしております。
これらの機器は基本的には音声の入力部と、その音声を聴きやすく修正や拡大する部分、そして最適化した音声の出力部から構成されており、各製品ごとに使いやすくコンパクトに、より効果的に機能を発揮できるようにデザインされ、特徴づけられているわけです。
実はスマートフォンには基本的に必要な入力分も出力部もコンピュータ部分もあるわけですので、あとは優れたソフトさえあれば補聴器や集音器の代わりをさせることもできるのです。
もちろん、使い勝手から言えば専用機器には適いませんが、必要なシーンが限られている場合や「ちょっと使い」には充分使い道はありますので、そんな難聴者用補聴器代用アプリを紹介いたします。
アプリ名は「ききとり上手」。
無料版と有料版(3,000円)が有りますが、無料版でもそこそこ使えますし、有料版の体験もできるようになっていますので、まず無料版を使ってみて、気に入った段階で有料版を検討されれば良いかと思います。
最初に起動しておけば、周囲の音声をスマートフォンのマイクで拾い、最適化してイアホンから出力してくれます。
(現時点ではiPhone版のみで、アンドロイド版は出てないようです。)
では、早速基本的な使い方をご紹介いたします。
まず、アプリのアイコンをクリックして起動します。
スピーカーでは動作しないようになっていますので、イヤホンを着けていないと右図のような注意画面が表示されます。
このまま使い続けてもいいのですが、音声を調整できる有料版の機能も体験できますので、「無料版について」というボタンをタッチします。
「有料版の機能を体験する」ボタンをタッチすると3分間だけ、音声の調整ができるようになります。
たった3分だけですが、何度でも繰り返し体験出来ますので、自分にとってこの機能が必要か不要かを判断するには充分だと思います。
音量調整機能は無料版でもついていますので、有料版の追加機能は7項目です。。
実にわかりやすい説明図です。
音域制限を有りにすると、人の話し声を強調して周囲の雑音をカットします。
大きな音を抑制すると、急な大声や衝撃音などでによる耳の不快感を軽減します。
補聴器や集音器に比べると「なんだこの程度か」と思われた方と「補聴器なんかよりも聴きやすい」と言われた方がいらっしゃいます。
やはりどこまで自分に合うのか合わないのかが評価の分かれ目になると思いますが、アプリの場合は専用機器よりも改良の進化が早いですし、今後数多くのものが新たに登場することも予想されます。
現時点においても同種の難聴用アプリが数点ありますので、本製品が合わない方は他のものもお試しになられては如何かと思います。