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「聴覚障害者と聴覚健常者とのコミュニケーションをサポートするアプリ」ということで提供されているなかなか優れたアプリが有りますので、ご紹介いたします。
コミュニケーションと言っても、聴く機能よりも、自分が伝えたいことを、いかに簡単で効率的に相手に伝えるかという点に重点が置かれていますが、例えば聴覚障害者がこのアプリを使いながら、相手が話すときだけ、マイクボタンを押して話してもらい、音声認識を利用して自分は文字で見ると言う事ができますので、慣れ次第では本当に有用なツールになると思います。
アプリ名は「こえとら」。
無料のものとしては秀逸の出来栄えかと思いますが、どちらかと言うと聴覚障害の方よりも言語障害の方のほうが重宝しそうな気がします。
さて、使い方の基本は次の7つになります。
1)マイクボタンをタッチして話すと音声認識して文字に変換して表示します。
2)キーボードからも文字入力できます。
3)手書きで文字や絵の入力ができ相手に示せます。
4)地図を利用して相手に場所を示せます。
5)使用場面を想定した会話帳から選択できます。
6)登録済みの定型文から選択できます。
7)会話履歴を保存して後から確認、利用できます。
では、早速基本的な使い方をご紹介いたします。
まず、アプリのアイコンをタッチして起動します。
つまりインターネット回線に接続できない場合は使用できないと言う事になります。
初期画面にはいくつかのアイコンが並んでいますが、まずは会話ボタンをタッチしてみます。
すると下右図のような入力方法を選ぶ画面が現れますので、自分の利用したい方法を選択します。
左のマイクの形をしたボタンをタッチすると、音声認識が始まります。
なかなか優れた音声認識機能で、ゆっくり話せば、ほとんど誤認識はありませんでした。
文字に変換されると同時に、音声合成した声がスピーカーから流れます。(ただ、この機能はあまり必要では無いと思いますので、不要ならば初期設定でオフにできます。)
入力は一般的なキーボードからと、画面に直接描ける手書き入力のどちらでも選択できます。
上の文字入力画面に猫の絵が載っていますが、文字入力画面ではテキスト以外にもいろいろな可愛いアイコンが用意されていますので、楽しいコミュニケーションに一役買ってくれることでしょう。
なにが登録されているか、予め覚えておけば、必要最小限の入力作業だけで済ますことができます。
履歴が保存できるということは、日記のようにその時々の会話を記憶して置けるだけでなく、以前の会話文を再利用できるということでもあります。
難聴者の方が予めよく使うだろうと思う言葉を登録しておくのにべんりです。
本当によく出来たアプリだと思いますが、実際に多くの人に使われて、その結果を受けてさらなる改善が進んでゆけば、ハード面の進歩と相まって、さらに素晴らしいコミュニケーションツールに育っていく気配がします。