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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

業者との付き合い方について 

「工事の遅延は許さない」

説明図

マイホームの建築中はいろんなことが気になるものです。
特に工事の進捗状況については「今日はどこまで、明日はどんな工事を」等々ついつい考えてしまうもので、それは楽しみでもある反面、心配の種でもあります。

工事の進捗に関しては(一定規模の建築業者であれば)工事工程表というものがあり、現場はそれで管理されているわけですが、それをそのまま施主に渡してくれる業者もあれば、大まかな日程を知らせるだけで細かい工程表は出さないところもあります。

では、工程表を出さない業者は不誠実か、といえばそうとばかりは言い切れない面もあります。
建築現場というものは天候などによっても大きな影響をうけますので、実際は工程表の通りには進みません。多少のズレはありながらも、なんとかそれを吸収しながら、最終的には辻褄を合わせていく事が多いわけで、毎日毎日心配しながら現場をみている施主の側からすると、細かい工程表であればあるほど、そのズレが気になって仕方がなくなります。
つまり、大まかな工程であれば小さなズレについて一喜一憂しなくても良いので施主の心配も少なくて済むし、現場監督が施主から進行度合いについての質問攻めに遭うのを防ぐことにもなります。
良い意味で「知らぬが仏」というやつですね。

さて、今回の話はそういう日常的な工事のズレではなくてかなり大きな工事の遅延の話です。
建物の引渡日は契約書で決まっていますが、その引渡日に影響をあたえるような週単位や月単位の遅延が発生することがあります。
多くの契約書では、工事が遅延する場合は建築業者はその理由を説明して工事の延長を求めることができるとなっていると思いますが、仮に、そういう話が業者からあった時にどう対処したらよいのでしょうか。
親戚や知人などにそんな話があると相談したら、「業者の言いなりになってたらどんどん遅れていくから絶対に拒否しないとダメよ」などと教えてくれる人もいることでしょう。

確かにそういう面もないではありません。
例えば、その現場をしていた職人が急に病気になったとします。2,3日経てばまた復帰するだろうと思っていたところが、どうも長引きそうな気配に慌てて代わりの業者を手配することになります。どこの業者も複数の現場を掛け持ちしていて、そんなに余裕があるわけでもないので、どうしても現場毎に優先順位をつけないといけなくなります。そんな時に「工事の遅れを絶対に許さない施主」の現場と「物分りの良い施主」の現場となれば、どうしても前者の方を優先させるきらいがあるからです。
かといって、「工事の遅れを絶対に許さない施主」だとなれば、多少はやっつけ仕事(適当に急いで行う粗い仕事)でもいいから工期を優先させようという気になりますので、これはこれで困りますね。

つまり、厳しい施主と物分りの良い施主の間で上手くバランスをとらないといけないわけなのですが、具体的には以下のような点に注意されたら良いと思います。

まず、遅れるからと言われて「ハイそうですか」と簡単に受けてしまうのではなく、その理由をきっちリ説明してもらうことが大事です。天候不順や職人の病気や事故といった不可抗力が原因なのか、それとも業者の能力以上の受注や手配ミスなど業者の過失によるものなのかをじっくり聴いて、自分なりに納得できたら遅延を了承するという姿勢が肝心です。
そうすることで「物分りが良くても決して甘い施主ではない」事を印象づけることができます。

もう一つは遅延を了承する時に「遅れるのは今回だけにして下さい」としっかり釘を指すことです。
もちろん、なんらかのトラブルで又遅れるような事態が置きないわけではありませんが、こういう毅然とした態度は工事現場に良い意味での緊張をあたえるものです。

最後に、工事の進捗に遅れが出る度合いは、大きなハウスメーカーよりも小さな規模の業者の方が大きくなります。大きな業者は同時期に抱えている現場が多いので、ある現場で起こったトラブルに対しても各現場間で簡単に融通が効くからです。小さな業者はその点はどうしても不利になりますので業者選びの際の一つの参考にしていただければと思います。


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