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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

インテリアについて 

「クッションフロア(CFシート)は低級な床材」

説明図

インテリアの仕様決めをする際には、多くの方が「床材をなににするか?」で悩まれています。
昔のように畳床にすることは少ないので、住宅の床材といえば木質フローリング材がすぐに思い浮かぶのではないかと思いますが・・。
実際、多くの住宅建築業者では洋室の床には木質フローリングを標準にしています。それどころか、自社の床材に他社と違った高級材を使用していることをセールスポイントに挙げているところも少なくありません。それは、無垢材であったり、他社よりも厚みがあったり、ローズウッドやチークといった高級木材であったりと、つまり、床材に何を使っているかが一種のステータスであるかのようにPRされています。
確かに、ローズウッドの幅広無垢フローリングなどを使うととても格調高い空間ができあがります。それはそれで良いのですが、本当にそこに住む人の生活スタイルに合っているかどうかを考えると少し疑問も残ります。そんな高級床材の上にホームセンターで買ってきた安物のラグを敷いたり、今までの家で使っていた積層材のダイニングテーブルを持ってきたりしたら、とても調和が取れているとは言えません。

ところで、今一番多く使われている床材はなにかといいいますと、合板の上に薄い無垢材を貼り付けた複合フローリングという製品です。見た目もキレイで、使用中の反りや割れも少なく、施工性も良いし、価格的にもリーズナブルです。そんなわけで、リビングダイニングや廊下、玄関ホールから寝室や子供室などほとんどの洋室に使われています。
ところが、無垢にしろこの複合フローリングにしろ、木製のフローリング材というものはトイレや洗面所などの水回りには向きません。無理やり使えば使えなくはないのですが、水に濡れたらすぐに拭き取るなどの管理を十分にしたとしても、やはりしばらくすると汚れやシミやひび割れなどが発生してしまいます。というわけで、こういう水回りの床にはクッションフロア(CFシート)という製品が多用されます。これは材料そのものがビニールで耐水性が高いので、水濡れや汚れに強いという特長があるからです。
ですから、仕様決めの際には、水回りの床材としてクッションフロアのサンプル帳を見せられて「どの柄にするかを選んで欲しい」と言われるケースが多いと思います。でもそのサンプル帳を見ると、水回りだけでなく、リビングダイニングと言ったメインの居室にもクッションフロアが採用されている写真が多く載せられているのでビックリされると思います。フローリング材にくらべると遥かに多くのデザインが用意されていることにも驚かれることでしょう。もちろんフローリング柄もありますがタイル柄や大理石柄、コルク柄やチェック、花柄までありますので、見本帳をみるだけで楽しくなるかもしれません。
となれば、「これをリビングの床に選んではいけないのですか」と尋ねて見たくもなりますね。でも、もしそんな質問をしたらこんな言葉が返ってくると思いますよ。

「クッションフロアは賃貸住宅などに使う低級な床材ですから、高級住宅のメインの床には使いません」

さて、本当にクッションフロアは低級な床材なんでしょうか?
確かに、賃貸住宅の床には広くクッションフロアが採用されています。もちろん価格が安いというのが大きな理由なんですが、それに加えて、汚れ難くいので居住者が代わる度に張り替える必要がない、仮に張り替える場合でも簡単に出来る、という管理のしやすさが大きな要因なのです。
この「管理がし易い」というのは一般住宅でも大事なことですよね。
クッションフロアはその他にも、適度の弾力があるので脚がつかれない、表面の断熱性が高いので冬でも足がヒヤッとしない、滑りにくいし怪我もしにくい、などと言った長所もあります。実はこういった特長は子供室や老人室などには最適なものかもしれません。
たとえば、老人室などは温かみのある床材ということでカーペットなども多用されますが、今や良くても将来介護活動が必要な部屋になる可能性も高いわけで、そうなれば、水をこぼしても平気で、素足でも冷たくなく、ころんでも怪我をしにくい床材となると、クッションフロアの右に出るものはないかもしれません。
クッションフロアは表面が柔らかいので傷が付きやすいと思われるかもしれませんが、思いの外、強度があります。私の部屋は複合フローリングが貼られていますが、キャスター付きの椅子を使うので表面が剥がれてきていました。そこで机の回りだけにクッションフロアを貼って見たのですが、たしかにキャスター跡はすぐに出来ますが、しばらくするとちゃんと復元するんですね。もう貼ってから5年ぐらいにはなりますが毎日ゴロゴロとキャスターに踏み潰されている割には平気な顔をしています。

クッションフロアはデザイン以外にも、表面硬度、クッション部分の厚さなどによってもいろいろな用途の製品が用意されています。
水回り専用の低級な床材だと決めつけないで、いろんな部屋への採用も検討されてはいかがでしょうか。


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