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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

屋根について 

「天窓をつけると雨漏りがする」

説明図

日本の旧家に行くと、薄暗い部屋を通り抜けて行くと、突然天井から一筋の光の帯が下りてきてびっくりさせられる事があります。
屋根に穴を開けて窓を作り、そこから明かりをとる「天窓」なんですね。

道路に面して連続して建ち並ぶ町家や旅籠など、外壁が少なくて窓から明かりが取れない間取りの中、なんとか日光を取り入れようとして天窓を設置している建物がかなり有ります。

ところが昔のことですから、いちばん雨仕舞が必要な屋根面に穴を空けるということはやはり大変だったんだと思います。
詳しいディティールは判りませんが、多分開口部を立ち上げて板金で塞ぎ、瓦廻りは漆喰なんかで覆ったのだと思います。
でも、やはり時々雨漏りがしたようですね。
(そもそも昔の家は結構雨漏りしたものです。今みたいに瓦下地ルーフィングなんて優れた防水シートが無かったわけですから、基本的には瓦だけで雨を防いでいた訳です)

そんなわけで、一般住宅においても、特に天窓廻りは雨漏りしやすいということで、天窓をタブー視する傾向がありました。
せっかく屋根から光を取り入れるという機能的には大変面白い構造であるにもかかわらず、雨漏りを防ぐ工夫や技術が伴っていなかったからです。

しかし、海外では天窓を商品として専門的に扱うベルックスのような企業もあらわれて、雨漏りの心配をしなくても天窓を気軽に採用できるようになってきました。
単なる明かり取りだけではなく、開閉することによって、通風もとれるようになったのです。

こういう優れた製品が、30年ほど前から日本にも入ってきて、輸入住宅ブームと合わせてかなり使われるようになってきたのですが、当初はそういう製品の正しい施工法に慣れていないことも有り、時々は雨漏りクレームもあったようです。

その後、日本のメーカーからも同様な商品が供給されるようになり、製品自体も日々改良され、施工する側も慣れてしまいましたので、最近では天窓が原因での雨漏りのクレームは殆ど聞いたことがありません。

それでも、昔からの言い伝えが今尚残っているのでしょうか、「天窓をつけると雨漏りがする」と言って天窓を奨めない設計者もいますし、すすめられても嫌がる施主も大勢います。

もはや、屋根に天窓をつけるのは壁に窓をつけるのと雨漏りリスクはあまり変わらないと言ってもいいくらいですので、もっと積極的に天窓を活用していってほしいものだと思います。

ちなみに我が家も20年前に天窓を4ヶ所ほどつけたのですが、一度も雨漏りしたことはありません。

さて、天窓を採用する場合に是非考慮していただきたい点を2つ挙げます。

◎ 直射日光を防ぐ対策をしっかり採る
冬に天窓から日照を得られるのはとても快適ですが、夏の日射はいただけません。ブラインドや遮蔽カーテンなどのオプションが天窓メーカーに用意されていますので、是非しっかりと遮断できるものを選んで下さい。薄地のカーテンでは暑さは防げません。

◎ 台風などで飛来物に遭っても割れにくい、また割れても飛散しないように合わせガラスを使った製品を選ぶようにしましょう。できれば、強化ガラスと合わせガラスを組み合わせたペアガラスをにしたいものです。


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