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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

電気について 

「エアコンは別途にして後工事にしたほうが良い」

説明図

ひと昔前ならば「夏は自然の風通しで涼しく」などと言っていられましたが、地球温暖化の影響なのか都市の緑が減少してきたせいなのか気温も年々上がり、熱中症で搬送される人もどんどん増えてきて、「夏は暑さを我慢したりせずに効果的にエアコンを活用してください」という時代になってきました。

という事で、最近の新築住宅ではエアコンの設置はつきもので、居室には必ずエアコン用コンセントを用意しておくようになりました。
そんな生活の必需品となったエアコンですから、各家電メーカー共に、省電力や自動掃除機能などの新機能を謳い文句にして、様々な種類のものを製品化してくれています。機能が付加されれば当然価格的にもそれなりのものになりますが、家づくりの場合には結構高価格帯の商品が売れているということです。新築の場合は建物全体の金額の一部として考えるので「せっかくならこの際、良い商品を」ということなのでしょうか。

ところで、このエアコン、建物の付帯工事として(つまり建築工事の一部として)当初の設計段階から組み入れて建築業者に発注する場合と、建築とは分けて(つまり別途工事として)自分で家電量販店などに発注する場合があります。
どちらにしようかと迷っている時によく聞くのは「エアコンは別途にして後工事にしたほうがずっと安くできるよ」という家づくりの先輩たちの声。
確かにそうなんです。建築業者が間に入っている分、あるいはそれ以上に金額面では差がつきます。例えば建築業者見積もりで20万円するものと同じ程度の商品が家電量販店なら15万円でできるぐらいの感じでしょうか。 建築業者のほうもその辺りのところはよく判っていて、「エアコンは後で家電量販店などに頼まれた方が安くつきますよ」と別途工事にすることを提案するところも多くあります。「それならば迷う事はないじゃないの、エアコンは後で家電量販に頼むことで決まり!」となりそうですが、ちょっとだけ注意が必要です。
それはなにかというと、建築工事に含めて建築業者に頼めば以下のような利点があり、後工事になればそれが失われるという事です。

①: 天井埋め込み型などの建築と一体となったエアコンを選ぶことができる。
②: 建物の外壁に露出するような配管ではなく建物内部に隠ぺい配管できる。
③: 建物の構造や機能を損なうことなく取り付けることができる。

①の天井埋め込み型エアコンは、デザイン的に非常にスッキリしていて、大きな部屋や天井が高い部屋などでは温度のばらつきも少ないので、なかなか良い商品です。ただし売れ筋ではないので価格が高いのと、壁掛け型ほど便利な機能が設定されていないので、特にあのデザインへの憧れがない人には関係ない選択肢かもしれませんが。

②の隠ぺい配管については、建物の外観(見栄え)をどれだけ重視するかによります。ときどき見かけるのですが、新築したばかりでとてもきれいな外観なのにエアコンの配管がウニョウニョと外壁に走っているケースがありますね。特に2階から降りてくる配管が1階の窓に当たるのでそれを避けて右へ左へと迂回している状態を見るとなんとも残念な気持ちになるのは私だけでしょうか。通りから見ることができない裏側壁面であれば全然気にはならないと思いますが、建物の顔ともいえる道路沿いの外壁だけは何とかあの配管は避けたいものです。そんな場合には隠ぺい配管はとても頼りになる方法です。後からでは絶対にできませんので、建物の計画段階からエアコンの位置を想定してその配管がどのように外壁を走るのかを検討しておくのはとても重要です。自分ではわかりにくいと思いますので、業者に頼んで建物の立面図に配管位置を記入してもらうとよくわかると思います。エアコンの取り付け位置や窓の位置などを少し変えるだけでスッキリすることもありますが、どうしても気になる箇所があるなら、そのエアコンだけでも建築工事に含めて隠ぺい配管にしてもらう手もあります。

③は、後で家電量販店の工事屋さんが来て外壁に穴あけする際に、構造材を削ってしまったり中の断熱材を抜いてしまうといった問題を防ぐことができるということです。さらにエアコンの取り付け時にビス止め位置に補強が入っていなくて石こうボードだけに止めるといった強度上の心配もなくなります。
価格面で有利な別途後工事にしたいけどこのような取り付け時の心配を避けたいなら、エアコンの位置や大きさをあらかじめ特定して置いて、その位置にエアコン用のスリーブ(穴をあけて円筒状の配管スペースを確保しておく)を設けたり、合板などの下地補強を設置することを建築業者に依頼することもできます。もちろんその分の工賃は払わなければなりませんが、そんなに高い金額ではありませんので見積もりしてもらってから検討されればよいでしょう。

以上いろいろ述べてきましたが、家づくりすべての項目について言えることですが、どんな方法にもメリットがありデメリットもあります。
要は、メリットだけで判断して採用するのでなく、デメリットも知っていて採用することが重要だと思っています。
先に述べた隠ぺい配管についても、建物外観を汚さないというメリットもありますが、工事費が高い、工事ミスがあると手直しが大変、配管部分が断熱欠損になるなどというデメリットもあります。そんなデメリットを知っていれば「面倒だからすべて隠ぺい配管で頼んじゃおう」という事はなくなりますね。



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